ご挨拶


神戸大学マンドリンクラブ弦友会

会長   東郷 直樹

 

 今から遡ること100年余り、西洋音楽が日本に普及する流れを受けて、1915年(大正3年)に神戸高等商業学校の音楽部にマンドリンが初めて持ち込まれました。この日が神戸大学マンドリンクラブの誕生の日と言えます。

 その後、昭和初期には活発となったクラブ活動も第二次世界大戦の開戦により中断を余儀なくされます。戦後に復活した後も大学紛争による混乱、阪神・淡路大震災による部員の不幸や演奏会の中止、そしてコロナ禍の中での演奏会の動画配信への変更など幾つもの波を乗り越えながら、クラブ活動は脈々と受け継がれています。

 「弦を絆とする友の会」として発足したOBOG組織である神戸大学マンドリンクラブ弦友会は、1963年に設立され、2015年には創部100周年イベントを開催し、その後、年1回の神戸、東京、名古屋での交流会を中心に活動を実施してきております。また、OBOGを中心として幾つものマンドリンオーケストラが結成されており、卒業後も演奏を楽しむ会員も数多くおられます。

 私たちはこの楽器を通して出会ったご縁を大切にして、世代を超えて会員間の親睦を深めていくと共に、現役部員によってクラブの新しい歴史が1つ1つ築き上げられていくことを楽しみにしながら、当会の活動を継続的に盛り上げていければと思っております。

 会員の皆様はもとより、マンドリン関係者の皆様、他大学のマンドリンクラブOBOG会の皆様、ならびに当会にご関心をお持ちの皆様方におかれましては、当会の活動をご理解頂き、今後も引き続きご指導とご協力を賜りますようお願い申し上げます。